ロッテが、今秋のドラフト1位候補に北海道・江陵高の最速154キロ左腕、古谷優人(ふるや・ゆうと)投手(17)を挙げていることが21日、分かった。同じ左腕のロッテ・古谷拓哉投手(35)と親戚(しんせき)。拓哉の実父のいとこの「孫」が優人で、直球の球速が130キロ台中盤の拓哉をはるかに上回る。
ロッテ・松本編成部長は「候補者全体のトップ10に入っています。あの寺島ともいい勝負」と説明。高校ナンバーワン左腕、大阪・履正社高の寺島と同等の位置に急浮上だ。
「北の怪物」と称された古谷は前日20日、北北海道大会準決勝で毎回の12三振を奪いながらも、滝川西に1-3で敗退。甲子園の道は断たれたが、同大会では圧巻の投球を披露した。準々決勝の釧路工戦では大会タイ記録となる8者連続を含む毎回の20奪三振。1998年に三浦孝平投手(旭川龍谷)がマークした18奪三振の大会記録を塗り替えた。
進路は未定で、関係者によると、「プロ志望」とされる。マリンに“W古谷”の誕生ムードが漂ってきた。