日本鉄鋼連盟(鉄連)が20日発表した今年上半期(1~6月)の粗鋼生産量は、前年同期比1.1%減の5204万トンとなった。自動車向けでは、三菱自動車が燃費データ不正で軽自動車生産を停止した影響があったほか、税金引き上げによる軽自動車の販売低迷も響いた。建設向けも低調に推移し、鉄連では「内需は依然として弱い」としている。
ただ、下半期(7~12月)は東京五輪開催に伴う建設向けの需要拡大が見込まれるほか、自動車生産が回復するとみられ、需要は近く底入れするとみられる。
一方、6月の粗鋼生産量は、前年同月比2.7%増の876万トンと、3カ月連続で増加した。6月に発表した5月の粗鋼生産量を、0.9%減から0.2%増に訂正したため、3カ月連続の増加となった。